The School of Gravity Blog

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知識科学系セミナー「注意欠如/多動性障害(ADHD)の身体性精神医学」@JAIST(オンライン+現地)のお知らせ

2023年の1月16日に、石川県にある北陸先端科学技術大学院大学JAIST)の日高昇平さんに招待していただき、「知識科学系セミナー」という枠で90分もの時間をいただき、大学院での自分の研究の話をさせてもらえることになりました。大変ありがたいことです。翌日の1月17日には、ボディーワークのワークショップも開催させていただけることになりました。

日高さんに確認したところ、1月16日の「知識科学系セミナー」のほうは、JAISTの関係者でなくても、オンラインで観られるようなので、もしご興味とお時間が合う方がおられればぜひご覧ください(おなじみzoomではなくwebexとかいうのを使うらしいです)。

知識科学系セミナー「注意欠如/多動性障害(ADHD)の身体性精神医学」

日  時  令和5年1月16日(月)14:00~15:30

場  所  北陸先端科学技術大学院大学  及び オンライン
https://jaist.webex.com/jaist/j.php?MTID=m090297e3e2bf85fed832b70c3a3e9862Meeting number: 2518 403 5739
Password: abMPvKpt273 URL間違っていました。以下のURLが正しいものです↓

https://jaist.webex.com/jaist/j.php?MTID=m0b5f964f2408e98cd6d9d248808d59b8


講演題目 注意欠如/多動性障害(ADHD)の身体性精神医学

講演要旨
  注意欠如/多動性障害(ADHD)は、伝統的に「脳(機能)の障害」としてモデル化されてきて、その病態や治療において「脳以外の身体」や「ADHD者の身体経験」が果たしているはずの役割は大部分が捨象されてきた。本発表では、いわば「身体性精神医学」と呼びうるような、身体性を重視する哲学的立場からADHDの病態をモデル化し、更にその治療についても考えてゆきたい。

講演者略歴
  1990年大阪生まれ。2015年近畿大学医学部医学科卒業。2015年4月から2018年3月まで宮城県内の急性期総合病院で内科医としての初歩的な現場訓練を受けたのち、科学哲学を専攻するべく2018年10月より北海道大学大学院理学院(科学基礎論研究室)の修士課程に進学(社会人長期履修制度を利用)。2020年よりコロナ対策禍において大学院授業がオンライン化され脱身体化されたことをきっかけに、ヒトの認知において自己や他者の身体の果たす大きな役割に目を開かれ、研究テーマを「身体性」に大幅に変更し、同時期より実践面でも「ボディーワーク」と呼ばれる心理療法と身体運動との接点に位置するような諸技法を学びはじめ、現在に至る。2023年3月北海道大学大学院理学院修士課程修了予定、同年4月より同博士課程に進学予定。